ボールペン習字のお手本の選び方
今回はお手本の選び方を紹介します。
社会人がボールペン字の練習をする目的は
- 自分が書きたい、好きな字を書けるようになること。
- 字を書くことの、コンプレックスを解消すること。
このサイトがおススメする。探し方は
①自分の書きたい字のお手本を探す
⇓
②独学か通信教育か教室に通うか、練習形態を決める。
参考として、手書き文字コンプレックス別、練習法も読んでください。
キーワードは
世の中には、ぼうだいな数の「お手本」があります。
世の中には、数多くのお手本と、ボールペン習字の先生がいます。amazonでは「ペン習字」で検索すると1,044冊、「ボールペン字」で検索して225冊のお手本が売られています。この中には絶版古本もありますけれど。本のお手本は沢山あるのです。
さらにペン字教室、ネットでお手本を公開を加えると、膨大なお手本がこの世にあるのです。
その中からどれを選ぶか、選び方のコツを紹介します。
選び方のコツ1 横棒が水平派と右肩上がり派で、お手本を分けてみる。
その辺にある紙に、さらーと字を書いてみましょう。住所・氏名・片仮名で「アイウエオ」よく使う漢字があったら、それも書いてみましょう。リラックスしていつも通り書いてみましょう。
いつも通りに書いてみよう
住所・氏名・アイウエオ・よく使う漢字
そして観察してみましょう。あなたの書く字は、横線が、水平、それとも右肩上がり?
習字は、お手本に合わせて字を矯正することです。練習するならば、あなたの字に近いお手本を練習するのが、効率的です。お手本はどれも美しく見えます。仔細に見てみると、字の形が違います。選び方のひとつとして、お手本を、横線が「水平」か「右肩上がり」かで分けて、その中から選んでみるのもよいでしょう。
実際にネットのお手本で、「水平派」と「右肩上がり派」を見てみる
それでは、「水平派」と「右肩上がり」派を見てみます。
水平派
ペン字の味方 http://www.penji-mikata.com/
お手軽無料ペン字無料練習 http://penji.net/
私は、字の横棒が「水平派」です。お手軽無料ペン字無料練習でずいぶん練習しました。
右肩上がり派
月額1,000円で、お手本ダウンロードが出来る。美漢字ノートさんが右肩上がり派です。
百万人の美漢字ノート http://kanji-note.jp/
会員にならなくても見れる動画が多数あります。「右肩上がり派」の人は参考になりますね。月額1,000円なので、3ヵ月で
3,000円になりますが、本のお手本を2冊買ったと考えれば、お得ですね。
「水平派」の先生も「右肩上がり派」の先生もいます。
無料ボールペン字練習と漢字検定テキスト集は、青空文庫がやっている、幼児向けから大人向けまで、お手本が揃っいるサイトです。「源氏物語でボールペン字練習」のような大人が胸キュンするお手本もあります。先生によって字が違うので注意してください。お気に入りの先生ができたら、その先生のお手本で練習を続けてみて下さい。
まる字の無料ボールペン字練習漢字練習 http://ji.bdmj.net/index.php
お手本は好きで選ぶのが正解。
本のお手本も含め、世の中にはボールペン字、さらにペン字も含めると多くのお手本があるのです。この中からどう選ぶかが問題です。
個人の教室とか、家元制よろしく、他のお手本は認めません圧力がかかる所もあるかも。あるお手本を本屋で立ち読みしたところ、筆者の華々しい経歴とともに、このお手本は権威があり、某有名占い師並みに、この本で練習しないと「地獄に落ちるわよ。」的おどしが書かれていました。こんなおどしに屈してはいけません。
私の考えは、すべて手本は正しいのです。だから自分の嫌いな字のお手本は捨てる。
ネットの本屋さんでも、はじめの数ページが読めるので、自分の好きな字を探してみて下さい。
amazonのボールペン字本 楽天ブックス ボールペン字
練習していて、「好きになれないよなー」とか、違和感を感じたら、そのお手本は閉じて、別のお手本を探しましょう。あなたの好きな字を書けるようになるための、練習です。時間もかけます。好きな字のお手本で行きましょう。
私のイタかった経験
一番はじめに公文式のペン字教室に通いました。悪筆コンプレックスで字も書くのが嫌だった私に、線を真っ直ぐ引けただけで、先生がホメてくれたことなど自信をもたせてくれました。
その公文式で習ったことで、糸へんの書き方を変えてしまったのは痛恨の悔やみです。公文式と学校で習ってきた、糸へんの書き方です。糸の下の「小」の書き方が違います。公文式ペン字教室に通った時に、左の書き方を覚えました。今でも左の方で書きます。実は学校で習った「小」字スタイルの糸偏が好きです。

糸偏
私は横の棒を水平に引くのが好きです、右上がりに書くのが秘訣という先生もいます。
結局どれを選ぶかは、あなたの自由、好きな字のお手本を選びましょう。だって、将来この字をあなたが書くのですから。
システムで選ぶと失敗します。
ボールペン字練習はじめ、お習字は、字の書き方を矯正することなのです。資格取得の勉強とは違います。もっというと、読めば字が上手くなる系の本では、字が上手くなりません、地道な練習が上達には必要です。字を綺麗に書く、理論・理屈は、座学で習えば数時間で終わる量しかないでしょう。教えてもらったからって上手くならないのが字です。はじめは膨大な量のなぞり書きをしてください。
私の失敗談です。本屋でお手本を立ち見していると、ついシステムの方に目が行きます。お礼状の書き方が出ているとか、この本は、例文が会社で使う実用文書が多いとか、編集の方に目が行ってしまいます。あるお手本で、字が好みでなかったので。練習を止めた経験があります。
参考 ネットのお手本で、独学・独習はこうしました。
参考、もっと詳しく書いています。ネットのお手本を使った、ボールペン字練習法。
私のネットでの独学・独習法

毎日これくれい練習していました。
毎日このくらいプリントアウトして、20分練習しました。はじめは、なぞり書きをかなりの数練習しました。自信がついたら、枠線をプリントアウトして、写書にしました。
愛用したのは、お手軽ボールペン字無料練習と無料ボールペン字練習と漢字検定テキスト・ドリル・プリント 幼児から大人までです。
書く字を矯正するので。お手本は変えない方が、よろしいかと思います。
自分が愛せる字を書きたい。好きか嫌いかで、お手本を選びましょう。
憧れのあの人と、同じ字を書きたい!
「自分の好きなお手本を選んでイイんです。」この考え方を一歩進めると、私の好きな人、憧れの人と同じ字を書きたいというのも、「仕事で書く字を上手くする」当サイトの趣旨からズレますが、アリですね。
昔、地方の有力者が、つてを使って京都の字が上手な貴族に、「書道のお手本にしたいので、私に手紙を書いてくれませんか?」とお願いしました。これが今に伝わり国宝になったりしています。
谷崎潤一郎の小説「細雪」には、字のお手本にしたいので、主人公が、お友達のお友達から、手紙を書いてほしいとお願いされていました。
憧れの芸能人の自筆を真似てみる。それより憧れの先輩の手書き文章を密かに集めて(そこは誤解されないように)、研究してみるのも、また面白いかも知れません。